妊娠相談・中絶後の悩みなら一般社団法人ライフ・ホープネットワーク

一般社団法人ライフ・ホープネットワーク

  • 妊娠相談
  • 中絶後の悩み・・
  • HOME > コンテンツ > ホームステイの声

ホームステイの声

ライフ・ホープ・ネットワークでホームステイし、出産した女性たちの声をご紹介します。
産んだ後どうすればいいかまだわからなかったり、迷ったりしていても大丈夫です。
赤ちゃんのことも自分の人生のことも、ここに来て一緒に考えましょう!


シングルマザーになったホームステイ
特別養子縁組を選んだホームステイ

 

シングルマザーになったホームステイ

17歳で妊娠がわかり、悩んだ末に産むことを決めたAさん

Q1. 妊娠がわかった時、どんな気持ちでしたか?

驚きました。おろそうと思ったけれどだんだんお腹大きくなっていって・・・。6ヶ月の時に職場の人に連れて行ってもらって初めて受診しました。
そこで初めてエコーを見て、感動しました。おろしたくないと思いました。
でも、まだ17歳、お金がない、住む家がない、誰も支援してくれる人がいない、という状況だったのですぐには産むことを決められませんでした。

Q2. なぜライフ・ホープ・ネットワークに来ましたか?

区役所の民生こども課で相談して紹介してもらいました。
最初に見学に来て、前にホームステイをしていた人とも話して、産むことを決めました。

Q3. ライフ・ホープ・ネットワークでの生活はどうでしたか?

リラックスできる場所です。プライベートもあるし、楽しく会話ができます。
シンシア(家主)やマイカ(家主の息子)、周りの人も優しいし、ストレスなく過ごせます。
笑うことが増えました。(ライフ・ホープ・ネットワークが運営している)カフェも手伝っています。

Q4. これからのことについてはどうですか?

楽しみです!産んで、母子寮に入る予定です。これからの生活が楽しみです。
高卒資格を取りたいと思っています。20歳までに取るのが目標です。

Q5. 同じような状況の方にメッセージはありますか?

一人で悩まず、頼れる人や役所に相談してください。私の場合は職場の人が一緒に病院に行ったり母子手帳をもらいに行ったりしてくれて助けになりました。私と同じ年齢で困っている人がいたら、なるべく早く人に相談して欲しいです。後悔してほしくないので早めに話してください。

中絶を望んでいた彼に、出産後には赤ちゃんを受け入れてもらえたBさん

Q1. 妊娠がわかった時、どんな気持ちでしたか?

嬉しい気持ちもあったけれど、どうしよう、と思いました。産むのを周囲に反対されそうだったので・・・。
実際、彼にも自分の家族にも反対されました。全部自分一人でやっていける自信はなくて、でも産みたい気持ちが強くて、悩みました。

Q2. なぜライフ・ホープ・ネットワークにきましたか?

一度は産婦人科で中絶手術の予約をしました。初期中絶ギリギリのタイミングで、月曜日に行ってその週の金曜日の手術を予約したのですが、中絶するなら納得してからの方がいいと思って、金曜日までの間に本当に一人でやれないのかを調べました。
仕事を休んで一日使って区役所でどんな支援があるか、ひとり親がもらえる手当などについて聞きました。にんしんSOSにも電話して相談したら、ライフ・ホープ・ネットワーク(LHN)を紹介されました。
それでLHNに電話をして、泣きながら事情を話したら優しく聞いてくれて、「そんなに産みたい気持ちがあるのに中絶したらうつ病になる」「産みたいならサポートする」と言われて、救われた気がしました。
区役所でも金銭面の支援があることを聞いて多少安心していたけれどまだ不安があったのですが、LHNでサポートすると言ってもらえて気持ちが楽になりました。

Q3. ライフ・ホープ・ネットワークでの生活はどうでしたか?

シンシア(家主)に優しくしてもらいました。
一人だったら孤独だったと思いますが、誰かと一緒に生活できて安心しました。
体が不調な時には心配してくれて、助産師さんに聞いてくれたり、病院の送迎をしてくれたり、助かりました。

Q4. 出産してどうでしたか?

産むのは、辛かったです…
でも、出産の痛みを忘れるぐらい子どもは可愛いです。今は目が離せないから大変だけど、可愛いから何でも頑張れます。子どもを守らないといけない、と思います。
出産に反対していた彼も、赤ちゃんを見せたら興味津々で…。意外と3人でもやっていけるかも、と思い、今は彼と一緒に住んでいます。彼は仕事をしているので子どもの世話はそれほどできないけれど、仕事から帰ってきたらすぐ手を洗って一番に子どものところに行っています!

Q5. これからのことについてはどうですか?

これからも3人で過ごして、子どもが大きくなるまで一緒に育てていきたいです。
お互いの親にも認めてもらえるようにしたいと思っています。私の親にはすでに写真を見せましたが、好意的な反応で、年末に帰っておいでと言われています。

Q6. 同じような状況の方にメッセージはありますか?

私がそうだったように、サポートをしてもらえる場所があることを知らない人もいると思います。知らずに一人じゃ無理だからって中絶してしまうのは思いとどまってほしいです。頼れるところはたくさんある、ということを知ってほしいです。
子どもはめちゃくちゃ可愛いです。産んで後悔することはなかなかないと思うので、後悔しないようにLHNや保健センターなどを頼ってほしいです。

出産を周囲に反対され、産婦人科からライフ・ホープ・ネットワークを勧められたCさん

私がライフホープネットワークのホームステイを知るきっかけとなったのは、妊娠が分かって最初にかかった産婦人科医からの情報提供でした。私自身妊娠はとても嬉しかったのですが妊娠した状況が少しごたついていたので、産むことへの周囲からの否定的な意見に負けそうになっていたときのことでした。

産婦人科を出た玄関前で、医師から教えられた電話番号にすぐ電話をすると、少し片言の外国人女性の声だったので、「本当に大丈夫かな?」と思ってしまいました。しかし、そんな不安はふっ飛びました。
日本語はほとんど通じるし、ぜひ会いましょうとシンシアさんから言ってくれて、なんとその30分後に最寄りの総合駅まで迎えに来てくれたのです。そこで自分の状況をシンシアさんに伝えると共に、実際にホームステイ先の自宅を自分の目でみることができ、どんな場所でホームステイをするのかある程度想像をつけることが出来ました。
リビングにはいっぱい写真も飾ってあり、そこで息子のマイカくんの写真も見ることができて、とても温かい家庭的な場所だなぁと、ホッとくつろげたのを覚えています。

行政の方とも話し合いをして、ホームステイの日時を改めて決め、それに向けて自分も準備をしてホームステイを開始しました。妊娠をすると、いろいろ準備をしないといけないのに思うように動けなかったり、新しく働くこともなかなか難しく、やらなければいけない物事が進まないのに刻一刻と週数は経っていく...という、焦りを抱く状況にある人も少なからずいると思います。
シンシアさんは、多くの妊婦さんと関わって助けて来た経験から、相談に対して親身になっていろいろなアドバイスや前向きな言葉をくれて、穏やかな気持ちで過ごすことが出来ました。

私は、シンシアさんの「Good!いいね!」「いいんじゃな~い?」という口ぐせが大好きです。味方になってくれるような声かけがとても嬉しく、励まされ、その前向きな言葉に何度救われたことでしょう。かといって何でもオッケーと甘やかされる訳でも過干渉する訳でもなく、私を一個人として尊重してくれて、そして良い意味での適当さもあって、その付かず離れずの家庭的な部分が、シンシアさんとのホームステイの魅力だと感じています。
もちろん、シンシアさんの美味しい手料理が毎晩楽しめるのも大きな魅力のひとつです。 たぶん、ホームステイをしなかったら誰とも口を利かずに、スマホばっかをして塞ぎこんで過ごしていたであろう妊娠中、ホームステイをすることによって自分の今後の人生を大きく立て直すチャンスが出来たと思っています。たぶんホームステイしていなかったら、今でもやさぐれて荒れた生活になっていたことでしょう。

出産してから一年ほど経ちますが、今でもシンシアさんとは定期的にやりとりをしていて、家族ぐるみでのお付き合いがあります。ホームステイの時にお腹にいた子供はもうすぐ1才。今ではシンシアさんの抱っこが大好きなようです。
優しいマイカくんにも懐いています。わたしにとってシンシアさんは、子育ての先輩、ママ友、お姉さん、お母さんのような存在です。妊娠中に支えてもらって産んですぐお見舞いに来てくれたから、夫みたいな存在でもあるかもしれません。
それほど頼れる存在だということです。少しでも多くの、困難に置かれてる妊婦さんたちに、こんな温かい場所が選択肢としてあることを知ってほしいし、わたしの体験談が参考になって前向きな妊娠出産ができる方が増えるといいなと思って、今回執筆させていただきました。

パートナーとの関係が悪化し、誰にも頼れなかったDさん

妊娠がわかった時にパートナーとの言い合いが絶えず関係修復不可能な状態まできていました。当時、海外に住んでいた事と、親にも頼れない事情もあり、今後どうしたら良いか不安もあり、当初は誰にも相談ができませんでした。
親しい友人にやっと相談できましたが、産むことは私のエゴだとはっきり言われ、中絶を勧められ心身的にも辛い状態でしたが、産む決断をしてからインターネットでLHNを探し、連絡をしました。

返信が来た時に全く一言も責められる事も一切なく、逆に励ましや優しい言葉をかけてもらえ、行き場所のない私に住む場所を提供してくれました。赤の他人が何も知らない私の事を気にかけてくれすごく嬉しかった事を今でも鮮明に覚えています。

LHNと連絡を取る前までは、正直、未婚のお金のない女性がシングルマザーになろうとしている事は常識外れで、産まれてきた子供が哀れなだけだと少なからず親しい友人からも思われ、私のやっている事は100パーセント間違っているのか自問自答していました。
将来裕福になれないのはわかっていても胎児堕す決断だけはどうしてもできませんでした。なので、LHNとの出会いは私の人生の分岐点だと確信しています。
本帰国するまでに定期的にLHNより連絡をもらい、ホームステイが始まってからは毎日がとても楽しかったです。同じ状況下で仲の良い友人もできました。

あれから4年が経過し、嬉しい事、辛い事色々と経験し、現在は仕事を得て自立した生活を子供と日々過ごしています。
決して裕福ではありませんが、毎日が幸せで、子供を産んだ事に後悔はしていません。日々子供から私も成長させてもらっています。辛い事があっても子供がいるから頑張れます。
うれしい事があると子供がいるので嬉しさが倍増します。不器用な母ですが、子供の母親になれた事に日々感謝をしています。

そして、この生活を維持できているのも根底にあるのはLHNのおかげです。彼らのおかげで、今現在も交流を保て、彼らの周りのコミュニティのおかげで私たちは孤立することもなく、日々精神的にも安定した生活ができていると確信しています。私達の今があるのはLHNのおかげなので本当に感謝しています。

すべてのホームステイのインタビューを読む▶︎

特別養子縁組を選んだホームステイ

出産1ヶ月前まで住む家がなかったAさん

Q1:妊娠がわかった時、どんな気持ちでしたか?

検査薬で妊娠がわかった時すでに妊娠3ヶ月でした。
これが初めての妊娠ではなかったので、慌てるより冷静になって「またか・・・できやすいのかなあ・・・」と考えてしまいました。
1回目の妊娠は流産、2回目は中絶してしまっていて、今回は産みたいと思いました。

Q2:なぜ、ライフ・ホープ・ネットワークに来ましたか?

産みたいとは思ったのですが、家族とは縁が切れているし、友達に話は聞いてもらえても助けは求められなくて、どうしようもなく、放置してしまいました。
自分で計算して9月に生まれるんだろうなとは思いながら、ギリギリまで現実逃避していました。
友達の家を転々として、直前の半年間は漫画喫茶で寝泊まりしていました。
赤ちゃんをトイレで産んで死なせてしまったというニュースを見たことと、妊娠を察した友達に「大丈夫?」と聞かれたことがきっかけで、ようやく8月最終日に養子縁組のあっせん団体に相談しました。
その団体から区の保健センターにつながり、病院を初めて受診して、ライフ・ホープ・ネットワークに来ました。

Q3:ライフ・ホープ・ネットワークでの生活はどうでしたか?

過ごしやすかったです。
個室で一人になれる環境があって、でも完全に一人でいるのも病んでしまうので、毎日の夕飯をみんなで食べたり、程よく人と話せるのがよかったです。

Q4:なぜ養子縁組を選びましたか?

家がなく、仕事もなく、自分で育てられないと思ったからです。
養子縁組あっせん団体や保健センターには、養子縁組ではなく施設に預ける選択肢もあると教えられました。
でも、預けてもいつ迎えに行けるかわからない状態で、赤ちゃんが成長を誰にも見てもらえないのはかわいそうだと思いました。私も赤ちゃんの成長を見られないし、施設の職員の人も「親」の立場で見るのとは違います。
それだったら養子縁組をした方が、赤ちゃんは養親さんに自分の子どものように可愛がってもらえるし、自分も安心できるし、みんなが幸せになる選択肢だと思いました。

Q5:実際に養子縁組してどうでしたか?

出産後一週間、病院で赤ちゃんと一緒に過ごしました。楽しかったけれど、一週間の終わりが近づくにつれて寂しく感じました。離れたくないとも思いましたが、その先の自分の生活のこともまだわかっていないし、決めたのに意見を変えたくないと思いました。 養親さんには直接赤ちゃんを託すことができました。面会の時には、帝王切開をした私の体のことを真っ先に心配してくれました。本当に優しそうで、最初は緊張しながら赤ちゃんを抱いていて、めっちゃいい人たちだと思いました。

Q6:これからのことについてはどうですか?

今もまだ赤ちゃんのことを思い出すことがあります。悲しくなったり、産んだ時のことを思い出したりもします。 でも考えれば考えるほどはまってしまうので・・・。 引っ越しや仕事探しなど、まだこれからやらないといけないことがたくさんあります。 まずは書類の手続きや生活を整えるのが一番です。

Q7. 同じような状況の方にメッセージはありますか?

誰か一人でもいいから、隠すことなく喋れる人を作ってください。 妊娠したことや、その相手がどういう人かなど、言いづらい背景も全部知ってくれている人がいると、何で悩んでいるかわかってもらえます。 一人で考えていると、考えすぎて頭がパンクして何をすればいいかわからなくなってしまいます。人と話すと次の行動が変わると思います。

大学を休学して出産したBさん

Q1:妊娠がわかった時、どう思いましたか?

驚きしかなかった。

自分の今の生活では育てることができないし、親にバレたらとかどこで堕ろせるのかということだけ考えていた。

また、何軒か病院を周り22週を過ぎていて堕ろすことができないことが分かり、これからどうなるのかという不安でいっぱいだった。

Q2:どうして、ライフホープネットワークに来ましたか?

名古屋市の妊娠SOSに電話した時に紹介してもらった。妊娠を知っているのは私の友達と両親のみだったので妊娠したことが妹や知り合いに知られずに過ごしたかったから。

Q3:ホームステイの生活はどうでしたか?

とても楽しく過ごすことができた。英語はそんなに好きではなかったけど暮らしていくうちに英語を話すことに抵抗がなくなった。

一緒に暮らす人やカフェで会う人は優しい人ばかりでとてもよかった。自分の家に帰る時、一緒にホームステイしている人と離れるのが寂しかった。

Q4:養子縁組を決めたのはどうしてですか?

最初は自分には育てる経済力がなかったため養子縁組を考えた。妊娠を両親に告げると両親は子育てをサポートすると言ってくれたためどちらにするべきか悩んだ。養子縁組するのは無責任ではないか、シングルマザーとしてやっていくのは大変で子供にとってもかわいそうなことなのではないか、子供を1人抱えて就職先が決まるのか、子供には産んだ母親が1人いるのと血は繋がってないけど両親が揃っているのはどっちがいいのか、もし養子縁組したら子供は一生傷つき恨むのではないかとかたくさん悩んだ。

養子縁組してくださる夫婦の写真や手紙を見て安心したことで最終的に養子縁組の方が良いと思いながら過ごした。

しかし出産した後赤ちゃんと一緒に過ごしてみると、なんとかしてずっと一緒にいれないかと強く思った。たとえ辛い生活になっても赤ちゃんのために頑張れると思った。

赤ちゃんのためになにが幸せなのかをもう一度よく考えた。

仕事も決まっていない学生で赤ちゃんの父親も一緒にいてくれない私が育てるよりも愛してくれて経済的にも豊かな夫婦の元に赤ちゃんが行くことが赤ちゃんの幸せだと思い決定した。

また育ててくださる方にお会いすることができ、必ず赤ちゃんは幸せになると確信できたから。

Q5:将来の計画(夢や希望)についてはどうですか?

今年は良い就職先を見つけて大学を卒業する。そして生みの親として子供に恥ずかしくないような人生を送りたい。経済的に自立し、子供を望んでくれるパートナーを見つけて、また子供を授かりたい。

15歳で妊娠がわかったCさん

Q1:妊娠がわかった時どう思いましたか?

驚きました。
検査薬で確かめる前から、生理が来ないし多分妊娠してしまったとわかっていたけれど、どうしよう、どうしよう、と思ってなかなか親に言えないでいるうちに時間が経ってしまいました。

親に話して、検査をしてやはり妊娠しているとわかった時には、もう22週を過ぎてしまっていました。
どうにかして中絶できる病院がないか探しましたが法律上どこでもできないとわかり、出産することになりました。

Q2:どうしてライフ・ホープ・ネットワークに来ましたか?

保健師に紹介してもらいました。
妊娠のことは両親しか知らず、妹や近所の人に知られたくなかったので、家から少し離れた場所でのホームステイを選びました。

Q3:ホームステイの生活はどうでしたか?

最初はとても緊張しました。英語は苦手だったし・・・。
でもしばらくしたらリラックスできて、英語も少しわかるようになりました。

一緒にホームステイしていた人達はみんな優しいし気遣ってくれました。シンシアさん(家主)は妊娠中の対応についてたくさん経験があってよくわかっているので安心できました。

Q4:なぜ養子縁組を選びましたか?

年齢的に自分が親になるのは子どもがかわいそうだと思ったからです。
大きくなってから友達に「なんであんなにお母さんが若いの?」と聞かれるかもしれないし。
でも施設に入れるのは不安でした。
養子縁組なら赤ちゃんの成長の様子も教えてもらえるし、安心できると思いました。

Q5:将来の計画(夢や希望)についてはどうですか?

今回の妊娠ではたくさんの人に支えてもらいました。
普通の人が経験しないことも経験しました。
今度は自分が他の人を支えられるようになりたいです。

Q6:これからライフ・ホープ・ネットワークに相談に来る女性にメッセージはありますか?

できるだけ中絶しない選択してほしいです。 私も最初は中絶しようとしていましたが、その時はパニックになっていて、落ち着いて考えたら、命を大切にしなければいけないと思いました。

本当はおめでとうと言われて生まれてくるべき命が、宿った場所が自分のお腹だったという理由だけで絶たれてはいけないと思いました。

22週を過ぎて中絶ができなくて良かったと今は思っています。
自分では育てられない状況でも、相談をしてみてください。

ライフ・ホープ・ネットワークに来てから特別養子縁組を決断したDさん

Q1:妊娠がわかった時どう思いましたか?

どうしようと思いました。
仕事を辞めたばかりで貯金もなく、早く次の仕事を見つけなければと思っていた時だったので、不安でした。

Q2:どうしてライフ・ホープ・ネットワークに来ましたか?

にんしんSOSに電話して、困っていることを伝えたら、当時住んでいた地域の保健師さんに繋いでくれて、保健師さんからLHNを紹介されました。

最初は、一軒家でシェアして住むってどんな感じなんだろうと思いましたが、 LHNのホームページに載っていた元ホームステイのインタビューを読んだら「楽しかった」と書いている人が多くて安心しました。

その後で一度見学に来て決めました。

Q3:ホームステイの生活はどうでしたか?

実際に楽しかったです。

マイカ君(代表シンシアの息子)もなついてくれたし、シンシアさんのピザが美味しかったし、近所の人にも親切にしてもらいました。

他のホームステイとも仲良くなって、一緒に近所に買い物に行ったり話をしたりして、妊娠中のストレスや不安を解消することができました。

Q4:なぜ養子縁組を選びましたか?

養子縁組を決めたのはホームステイを始めてからです。
助産師さんからアドバイスをもらったり自分で調べたりして決めました。
今の自分にはシングルマザーになって責任を持って子育てをすることができないと思い決めました。
自分自身が片親で育って、苦労もわかっていたので、きちんとした両親のもとで育った方が子どものためにも良いと思いました。

Q5:将来の計画についてはどうですか?

これから引っ越して一人暮らしを始めるので、まずは新しい生活に慣れたいです。仕事も頑張りたいと思います。

Q6:同じような状況の方にメッセージをお願いします。

今困っている人は、とにかくまず住んでいる地域の市役所や保健所に行って相談するのが大事です。 私は、行ったら何と言われるか、こんな状況になるまで何もしなかったことを怒られるんじゃないか、と不安でなかなか気が進まなかったのですが、行ってみたらとても親切に対応してもらいました。 必ず解決策があると思うので、まずは相談してみてください。

特別養子縁組をしたホームステイの長編インタビューを読む▶︎

すべてのホームステイのインタビューを読む▶︎